あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
GEOでやっと古い映画DVDとしてそれぞれ100円で借りることができるように
なったので、300と墨攻を借りることができた。まだまだ人気が高かったの
で借りることができたのはラッキーだった。
どちらも2500年前くらいの話である。
300は、アケメネス朝ペルシアがギリシャに攻め入ったとき、スパルタ軍が
勇敢に戦ったと言う故事に基づく話。
墨攻は、中国で秦が統一する前の戦国時代で諸子百家の1つ墨家の革離が、
強国趙から城を守る話である。
後者は創作だし、前者も伝聞でどこまで真実かわからないし、ペルシア軍を
不当に扱った映画ということであるが、それを差し引いても面白かった。
これらの映画を妻や子は一緒に付き合って見てくれたんだが、あまり興味は
ないらしい。それぞれの映画とも、謀略と駆け引きの中で死力の限り戦うと
いうのはおもしろいんだけれど。あの時代は戦わなければ奴隷になるか、惨
殺されるか、女性もレイプされるかの時代だったと思うのが......
そんな時代に戻って欲しくないのはもちろんだが、そもそもそんなのは意味
がないことかもしれない。男の遺伝子と女の遺伝子は違うんだから、興味の
異なる人がいるのは当然のことかもしれない。
300のスパルタの英雄はかっこよかった。
映画も幻想的できれいだった。それと対比するようにペルシアの王様は裸で
野蛮だったという描き方は、イラン人にとっては気の毒な気がする。
肉体的な300に対して、墨攻は知的なものだった。
日本人の小説家、漫画家の話が原作だが、面白かった。
理想と現実の狭間でゆれる登場人物が良かった。理想に生きる人物はみんな
死んでいくそんな不条理がまたよい。映画を見て、原作を読みたくなった。