旅行業界が、このところ20代の海外旅行客が減ったと言って嘆いているそうだ。
- インターネットで容易に海外の情報が手に入ること
- 景気減退で余裕の資金が減ったこと
- 携帯などでお金をつかうことが増えたこと
- そもそも他に魅力的なものが多い
- 中高生の修学旅行などで、海外は経験済み
それに加えて
- 原油高でサーチャージ料金の追加で航空代金が増えたこと
- ユーロ高にともなって、イタリア・スペインなどのヨーロッパ南部でも物価が上昇したこと
- テロリズムや犯罪の危険が増したこと
- やっぱり格差が増して、海外へ行く余裕がなくなってきたこと
私は21歳で初めて海外へ行き、そのとき初めて飛行機に乗った。
始めていったのは、香港と中国。2か月を過ごした。全部で10万円ちょっとだっけ。今では考えられないぐらい物価は安かった。物価は1/10~1/3ぐらい。物価も昔と違い、日本と大きな差はなくなってきたのかせいかもしれない。
ヨーロッパやアメリカは高いし、日本国内も1日一万円はかかってしまう。
かつてヨーロッパへ旅行するには1日5000円ぐらい、アメリカは7000円ぐらい、アジアは1500円ぐらいですんだ。航空運賃を除いて、現地の交通費や滞在費、食費代、美術館の入場料を含めてだ。東欧や中東・インド・中国は1000円/日をみておけばよかったぐらいだった。
グローバリゼーションのせいで、昔よりはその差が縮んだと思う。
他にはインターネットやテレビで目新しさが減ったこと。旅行が単なる追体験に終わり、わくわく感が減った。昔私のように旅行をしていて今も続いている人のブログや掲示板を読むと、当時のようなわくわく感を感じないということだった。
これもどんな僻地でも観光化がすすんで面白みが減ったかもしれない。
時代は変わって、かつてのようなわくわくした感じがなければ、あとは企画で勝負するしかない。昔考えたのは、世界一周は飛行機、船、自転車、バイク、徒歩などほとんどすべてやられている。田吾作号のリアカーも一つのアイディアだ。ただ縦周り世界一周というのはない。ランドサット衛星のように、北極圏から赤道を通り南極へ行く、そしてまた何局から赤道を通って北極圏へ行く。
旅行じゃないけれど、スカイダイビングならぬ大気圏ダイビング。ロケットで静止軌道まで行き、そこから地球に向かって飛びこむ。なるべく身につけない方法で、大気圏突入する。どうやって燃え尽きないか、どうやって息をするか、そして最後にどうやってスピードを落として無事着地するか。
いろいろな課題はあるけれど、大気圏ダイビングを初めて成功するのは誰か。何年後か?機動戦士ガンダムの大気圏突入の場面を見て、思いついたのは25年前。いったいこれが実現できるのは100年後か、さらにもっと後か。(大気圏というのは地表から機体のある50kmぐらいのことをいうので、本当は重力圏の1万キロぐらいからなのでねえ、ちょっと言葉が違うんだけれど)
こんな過酷で誰も認めてくれなさそうなのは、、、、やはりやらないんだろうな。
20年前に、「インドの青年が徒歩で世界一周する。旅費は行き先で援助を願い、現地調達で賄う。世界中の人と握手して世界平和を願う。」というニュースがあったんだけれど、いまはどうしているだろうか。