速読がもてはやされている。
短い時間でできるだけ多くのものを学ぶには、速読もいいだろう。
だけど遅読も捨てがたい。
人間の脳がものごとを理解する速さは、人の違いは物理的な違いはあまりないといわれる。能力の差は、経験でどれだけの知識を脳に紡いできたかによる。
本や経験で得る情報を縦糸とすれば、過去の経験は横糸。
本や経験で得る情報は同じでも、それを理解したり共有したり感銘を受けるのは人によって違いがある。
若い頃に読んだ本を、年を経て読みなおすと新しい発見がある。
それは年を経ている間に経験を積んで、理解が深まったからである。
底の浅い本や経験は年を経ても新しい発見はないけれど、古典や両書と呼べるものにはそういった発見が多い。
私は年間50冊ぐらいしか読まない。
数ページ読むと本を閉じ、
著者が何をいいたかいのか考える。
著者が行間で何を伝えたいのか考える。
著者の他の作品を調べる。
著者の半生か全生を調べる。
内容と自分の過去の経験をつなぎ合わせる
内容と自分の過去の経験を足して、新しいものはできないか考える
それを何度も繰り返す。
通勤途中で歩いているときはそれをずっと考える。
良い本だったら、もう一度読み返す。
まあまあの本だったら、目次を見て、何が書いてあったか反芻する。
そしてそれを自分で忘れずにやるために、こうしてブログに書きとめる。
でも過去に読んだ本はおおざっぱに覚えていても、細かいことは忘れてしまうんだよね。自分の経験とつなぎ合わせちゃったりするから、覚えている本の内容が頭の中で間違っておぼえていることもあるしね。
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今日は暑さと疲れでダウンしてしまい、家でおとなしくしています。
何もせずに妻の顔を見ているのが、しあわせ。