一生懸命にない知恵を働かせて昨日の記事を書いたんだけれど、8年前にこんな記事がありました。何も変わっていないんだね。
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/special/opensource/opensource01.html
そういえば、「WEB2.0」という名前の会社が登場した時は、そのネーミングセンスで驚かされた。でも、やっぱりつぶれた(流行りの言葉を使うとつぶれるというジンクスがある)。
今をときめく勝間和代さんは一般的なWeb2.0起業がうまくいかない理由を次のように述べている。
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT2n000001092008
(1)他のメディアに比べたときのコンテンツの質の低さ
(2)ビジネスモデルの成熟度の低さ
(3)参入障壁の低さ
まさに、いまのWeb2.0に見られる企業はそのとおりであると思う。
どこも同じようなサービスしか提供していない。
ただ逆をいえば、全部でなくてもし1つでもひっくり返すことができればビジネスチャンスがあるのではなかろうか。
ひっくり返すとこのようになる。
(1′) コンテンツの内容を良くする
(2′) 収益性のあるビジネスモデルを確立する
(3′) 参入障壁の高いところでビジネスを行う
3’については、Googleやマイクロソフトなどの技術力は抜きんでていると思う。
日本にも技術的に進んだ会社はあるが、ほとんどはどんぐりの背比べなのかもしれない。
1’については、資金力か自分でコンテンツを用意すること。ただ投資した資金に見合った利益が得られるかどうかはわからない。Gyaoがたくさん番組を外から買ったけれど、それに見合う見返りがあったかどうかわからない。
テレビ局や番組製作会社が実現しやすい位置にいるけれど、CMベースでやっているため、採算がごれるかどうかの確実な答えはない。
2’は、もっとも難しいところ。
今のところ広告以外にはお金を得る方法がないのではないか?広告以外のものでお客さんからきちんとお金をいただく機会と方法があればいいんだけれど、結構難しい。
お金の代わりに「あなたの人生の残り時間の半分をください。」なんていうのが流通できるといいなぁ。冗談。
そうだ昨日の続きを書くのを忘れていた!
ここ8年ぐらい、オープンソースに近い仕事、Rubyや前はPHP, Perlの仕事をやってきた。JavaScript, Javaでどれもオープンソース。(Javaはオープンソースに入れるかどうかは微妙だけれど、クライアントとして作ってきたので範疇にいれてもいいかな)
でもふと気付くと、Windows, Visual Basic, Java Servletなどをやってきた人たちと話が合わない。住んでいる世界が違うというのか、階層が違うというのか。
例えばネットワークプログラミングをしようとすると、C++やVisual Basic, Javaを使っても実現できるけれど、スクレイピングをしようと思うと困難にぶち当たる。
人は仕事や学習の環境に置かれたものしかできないことが多く、それ以外のもとに興味を持つことはなかなかないように思える。何か目的がないと別の世界へ飛び込もうとしない。しかもその世界が未発達の場合はほとんどいない。まずは物好きかな。
またJavaの世界の人はサーバー側でプログラムを作る人が多く、別の世界に出てくることは少ないように思える。趣味でJavaを使う人ってどのくらいいるんだろうか。道具というのは、結局世界の範囲をきめてしまうのかもしれない。
ちょうど、ある事象を説明する言葉がなければ、その事象が存在しないことと同義のように。
本当は両方の世界、いやいろいろな世界を知っていてすべてで活躍できるのがいいのが、それらを同時に生きていくことは普通は難しい。
そうすると、オープンソースの世界というのはかつての言語にとって代わるものではなく、あたらしいドメインのものではないかとなる。
前のビジネスにとって代わろうとするのではなく、新しいビジネスを始めるのが良いということになる。
新しいドメインを特定するのは難しいことだが、Javaなどの古い環境に縛られている人たちがいる以上チャンスがある。
んーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー、何だろう?
3年間ずっと考えているのだけれど、わからないや。
答えは、コロンブスの卵のようなものだと思うのだけれどなぁ。
(すみません答えがでなくて。)