自動車はコモディティ化が進むのではないだろうか?
コモディティというのは、オーダーメイドな高級商品ではなく日用品のことである。
パソコンはかつてとても高いものであった。
普通に40万円以上の商品で、しかも今のようにインターネットができるわけではない。自分でソフトを作るか、10万円ぐらいのソフトを買ってきてインストールして使っていたのだ。それでも、企業や学校、趣味にとっては、十分価値のあるものだった。
競争が激化して、しかもDOS/VやWindowsなど世界市場での競争が入って、安くなった。いまは5万円ぐらいでネットブックという、ノートパソコンが売られている。
普通にインターネットのWebページにアクセスしたり、メールの送受信、オフィス文書を作るのはこれで十分な気がする。MS Officeを買わず、Open OfficeやGoogle Docsを使えば、これで事足りる。
自動車もアメリカの3大メーカーが倒産にさらされ、日本の自動車会社も欧米市場で売れず、日本でもなかなかうれず苦戦している。
トヨタ自動車は管理職がボーナス1割カットだそうである。
え、そんだけ!? ここ8年ぐらいボーナスなんてないのに。。。
社長からすると、ボーナスをカットしたいがそうもいかないんだろう。中小企業なんてボーナスどころか、賃金カット、最悪は倒産、路頭に迷う。
話は戻って、自動車が不振だと言われるが、経済危機だけの問題ではないのではないか。
・数年前から自動車の耐久性が伸びて、新車が売れないという話があった。
・自動車の部品は、コスト削減のためいろいろなメーカーや車種で共通している部品が多くなっている。
・インドで30万円ぐらいの車が開発されようとしている。
高級車は特殊用途車は残るだろうが、一般用の車は値下げ圧力がかかるだろう。
安全性の基準をどこまで重視して、それを阻害要因、いやバランスをとるかが普及するかどうかだろう。
これは極端に安い車で心配だが、それぞれの部品が流通して、今のパソコンのように誰でも組み立てられるようになるほどであれば、、、自動車産業もコモディティにならなかった聖域ではなくなったといえるだろう。
パソコンの世界は、Macintoshや高級パソコン以外は完全にパソコンはコモディティ化している。
液晶テレビはまだまだ日本のメーカーが強いが、これも部品を集めて作ることが可能なのであまり利幅のとれるものでもなくなったのではないだろうか。
いや仕事も、誰でもできるような仕事(ルーチンワーク)であれば、賃金の安い方を使う意味ではコモディティ化しているなぁ。