[本]フェラーリー経済学

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  <span>村上 篤良</span></p> 
  
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フェラーリーという車と経済学を結びつけたら、「ははーん、お金持ちの話だなぁ」と思ってしまうかもしれないが、実はさりげない言葉のなかに真実が潜んでいることがある。

これも、私の知っている人の上の人たちを垣間見ることができ、世の中の真相を少し表に出てきたような事が書かれている。

フェラーリーという車は、本当のぜいたく品である。芸術品でもある。

会社の経費にならないそうなので、メルセデスベンツやBMW、レクサスといった車とは比べられない。雨漏りはするし、突然エンジンの調子がおかしくなる。しかしエンジン音や車のシェーブのセクシーさは答えられないらしい。

女性差別と言われるかもしれないが、実用的な頭のいい良妻賢母ではなく、モデルタイプの女性である。みんなからちらほらされ、お金がや魅力がないとそっぽ向かれてしまう。

しかし、男は自分を馬鹿だと思いながらそんな女に惹かれてしまう。まあ女もかっこいい男に貢ぐこともあるので同じようなものかもしれないけれど。

さて、世の中の動向を見るのにフェラーリー指数というのがあるというのが一つ注目する点である。フェラーリーの人気車種はいつも予約がいっぱいなので、その予約動向をみるというのがフェラーリー指数です。お金持ちの景気動向が日銀短観より先に来るようで、著者はリーマンショックの半年前から見えていたそうです。

(予約数÷販売数 - 1) × 100

恐るべし指数かもしれません。

フェラーリーは実用車ではないし、車種によって性格が違うので、乗り換えたりすることはないそうです。ただ買い増すだけ。それぞれのフェラーリーによって持ち味が違うとか。

女を増やすことができないお金持ちは、いろいろな性格のフェラーリーを眺めて、ときには乗ってみるということをするのかもしれません。

驚いたのは、フェラーリーを持つような中流・上流階級にも格差があること。

歯科医を開業したり事業で成功して、やっと1台フェラーリーを手にしてもオーナーとしてはあまり認められないこと。数台持って初めて、、、その格差には1年で数億、数十億手にして、フェラーリー1台をやっと手にしたオーナーの生涯分の収入を1年で手にすること。また、オーナーは、収入の10%ぐらいをフェラーリー購入・維持にあてているに過ぎないこと。年間数億円の収入がなければその世界には入れないんですね。

私の近所でも、BMWがやたらと多いのですが、フェラーリーは1台ぐらいしか見たことがないかな。またぜんぜん違う世界なのかもしれませんね。

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