松岡正剛さんの本を初めて読んだ。
博学ですねぇ。
よく言われるように、歴史というのは勝者が記録したものである。
一つの事件や史実に対して、本当にあったことが曲解され、時間とともにそれを知っているものが亡くなり、紙に記録されたことだけが残る。
とはいえ、歴史から学ぶことはあるだろう。
100%真実ではない事実を知って、人の生き様を学んでもいいし、政治や戦争の技術を学ぶことができる。過去の歴史からロマンを満喫してもいい。
科学技術の発達で世界は狭くなってきたとはいえ、人間は変わっていない。
なんら進化はしていない。
だから紀元前の仏典を読み、聖書を読み、古典を読んで学ぶことを感じる。
せめて、歴史の中に埋もれてしまった事実を知り、真実を発掘しよう。
なぜその歴史が埋もれてしまったか、埋めたり隠したりする意図があるのか。
また歴史をある切り口(16世紀の世界、モンゴルの世界制服、オスマントルコの覇権、プロテスタントの影響)で語るのも、再考させる価値がある。
一つ例を取れば、「なぜフランシスコザビエルが日本までやってきたか。」
それは、カルビン・ルターによる宗教改革がヨーロッパで巻き起こった。それをバチカンらカトリック宗派が世界に広がるのを恐れて、結束し、積極的にカトリックを世界に広げようということになった。
その一つして、アフリカ、インド、東南アジアへ布教を広げようとした動きが、イエスズ会のフランシスコザビエルであった。プロテスタントへの改革がなければ、ザビエルは日本に来ていない。東洋と西洋が繋がるということももっと後世になっていたかもしれない。鉄砲の伝来もなく、織田信長は武田勝頼に負けていたかもしれない。
プロテスタントの改革が起きたのも、カトリックの司教/司祭の腐敗がもとだが、、、、、まあ、いろいろなことが遠因で少しずつ歴史が積もっていくものだ。
さて、1年後はどうなっているだろうか?
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