[本]スノーボール  ウォーレン・バフェット伝

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  <font size="-1">伏見 威蕃 </p> 
  
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    日本経済新聞出版社 2009-11-20<br />売り上げランキング : 15600
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    <strong>おすすめ平均 </strong><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="star" /><br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-3-0.gif" alt="star" />さすがにやや冗長、しかしやはり知りたい<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="star" />面白くはないけどこういう人なんだ<br /><img src="http://g-images.amazon.com/images/G/01/detail/stars-4-0.gif" alt="star" />重厚長大ありそうでなさそうな実話
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      この本を読むのにずいぶん時間をかけてしまった。<br /> バフェットの投資哲学に興味があるので、じっくり味わって読んだ。
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      しかしこの本はバフェットの伝記であり、投資手法についてかかれた本ではない。バフェットに関するいろいろな本が出版されているので、その考えを生み出す背景についてわかるのではないだろうか?
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      ・バフェットは投資家であるが、経営者としても優れている<br />  子どもの頃からその片鱗を見せている。ただ新規事業というよりも、会社の理想状態を知っていて、それに投資した会社を近づけるという考えを持っていた。
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      ・スノーボールという題名は、バフェットが生み出した財産のことだ<br />  最初に生み出した小さな財産を雪玉になぞらえて、だんだんと福利で大きくしていくという考えだ。他のお金持ちと違うのは、投資したお金をすぐに回収せず(使わず)、さらに投資に回したこと
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      ・投資手法を年代とともに変えている(変えざるをえなかった?)
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      (1) 投資をはじめたときは、ベンジャミン・グレアムという投資の神様に指示して、彼の手法を取り入れて発展させた。<br />  当時は投資する人が少なく、シケモクの株。つまり株価が実体よりも評価されていない会社を探して、その会社が評価されるのを待つという手法をとった。
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      (2) シケモクの株がだんだんとみつからなくなると、見出したその会社の大半の株を得て経営を立て直すという手法をとる。なんらかの理由で経営がうまく行っていないので、その会社に社内あるいは社外からCEOを立てて経営を軌道にのせるという方法をとる。
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      (3) バフェットの知名度が上がりすぎてどこに投資しているかわかると、株価に影響を与えるときになった(最初の頃は投資を進めているときは、どこに投資してているかを伏せておくことができた)。ホワイトナイトとして投資をするという手法をとる。
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      (4) 公正であくどい方法をとらない。彼の性格でもあるが、もっと儲ける方法もあったしチャンスもあったが、評判に傷つくことを恐れていた。<br />  本ではスノーボールをもっと大きくするチャンスがあったのにという記述があったが、その評判の良さが大きくしたではないかと思う。敵を作っていたらスノーボールは小さく壊されていたのではないかと思う。
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      (5) バフェットがビル・ゲイツの仲が良い理由がわかった。<br />  親子のようによく似ていて、お互いに尊敬している。バフェットが財産の大半をゲイツ財団に譲渡しているが、これは懸命な方法だということがよくわかる。<br />  国に財産を渡して「世の中をよくしてほしい」というのは、結局のところ公務員の給与と衆愚政治によるご都合主義に流されてしまうので、効果はうすい。世界一二の金持ちで数兆円を超えるお金でも、アメリカ人1人あたりにすれば数万円程度。日本の子どもに渡すお金よりもすくない。だから効果的にお金を使うというのは大事なんだ。
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      誰もがバフェットになって、お金を稼げるわけではない。<br /> 人は才能が異なり得意な分野が異なる。趣味や嗜好も違う。<br /> 自分の得意なことで人に貢献できることをみつけ、それを実直にこなすこと。<br /> お金を稼ぐことよりも、自分の人生を歩むこと。それが一番。
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