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昨日、未踏カンファレンスへ行った。http://peatix.com/event/10128日曜日の午後、品川のマイクロソフトテクノロジー本社で未踏カンファレンスへ行った。 未踏出身者有志が企画していて、GREEのテクノロジーカンファレンスとは種の異なる面白さがあった。 基調講演は、Googleの及川氏の「『走る』科学」の話。 練習やマラソンに出場するには科学的に行ってしまうという事柄だったが、意外にもランニングも「非常識であれ」という考え方は、実生活にもフィードバックされるものではないか。 一般的に語られるランニングの練習方法は、学生の頃からやっているプロ・セミプロ級の人の練習法で、一般人にはそういった練習方法は当てはまらない。「マラソンの4時間前から食べるな」ということは3時間未満で走るランナー向けで、4時間もかかる人は途中で栄養を補給しないとそもそも走るエネルギーが摂れなくて途中で棄権することになってしまう。 また40kmも走るというのは身体を壊すほどの距離なので、普通の人はプロ並みに練習してはいけない。 走る前のウォーミングは不要。走る前のウォーミングするとつかれてしまうし、マラソンの最初の5kmぐらいは芋洗い状態なのでそれがウォーミングになる。 RUNKEEPERという、走ることをGPSで記録したり、ペースメーカーになったりする良質のアプリがある。それを使って、走る過程でのペースメーカーの分析や維持、モチベーションを維持するための音楽の選曲(最後はももいろクローバーZだった)に工夫するのは、仮説・実行・検証を繰り返す科学的なのだと思った。 及川さんは酒がとにかく好きだということだが、ランニングで酒量は減ったそうです。 東工大の首藤さん、もぐら社の新井さんの講演も興味深かった。 体系だっていて客観的に深く分析されているのは、優秀な方なんだなと思った。 また東大の暦本研の方々がたくさんいるのが目立った。ヒューマンインターフェースをテーマにいろいろ挑戦されている。頭のいい女性は、美しく輝いているのが印象的だった。 21世紀の味は電気だというのも、「味の素」を生み出した日本ならではの、おもしろい研究だ。 マッド・サイエンティストと言われたが、味なんかも人間の錯覚のようなものだから、それはそれでいいのでは。 企画・発表していただいた未踏関係者、スポンサーとなっていただいたMicrosoft、メルコ(あと忘れた)に感謝します。 首藤さん、新井さんの話も機会があれば触れたいけれど、長くなったのでこの辺で。 そして印象に残った言葉。「自由には責任が伴う」
GREE Technology Conferenceに参加した。 ゲームをつくっているわけではないけれど、ゲームの周辺の技術を使って同じようなことをしている。 そこでGREEのDeveloperとして登録していて、GREE Technology Conferenceというのに参加してきた。 場所は東京プリンスホテルで、年に2回ぐらい開発者を集めてセミナーを開いているようだ。 今回は初めてでしかも技術者向けのものに参加した。 技術的な仕事をしていると、派手さがなく、いつもパソコンに向かってブツブツとやっているイメージが有ると思う。 まさしく頭の中とコンピューターの中を同期をとりながら、バーチャルなものや世界を作っていく過程である。 一部の人を除いて、見た目はかっこ悪いし、メガネをしたおたくっぽいし、極端に痩せているか太っているか、人種がちょっと違うかもしれない。 アメリカでもGeekと呼ばれ、女の子にもてなかったりする。 でも、Titaniumのカンファレンスとか、GREEのカンファレンスとか、いろいろなところへ行くと、セミナー代は無料で食事もつくし、おまけに勉強もできる。このところエンジニアは待遇が良い。最初のセミナーでは、アメリカでHadoopというデータベースシステムの優秀な技術者は年収3000万円もらっているという景気の良い話もあった。1000万円もらっている人も結構多いのかもしれないなぁ。 GREEさんは全て無料で大盤振る舞いだったけれど、いまソーシャルゲーム業界が一番金回りがいいのかもしれない(リスクはあるけれど)。例えソーシャルゲーム業界が斜陽になっても、コンピューター技術はますます複雑になり人の代わりをしていくので、エンジニアは食いっぱぐれがないのではないかな。ただし、技術の移り変わりが早いのでいつも潮流にのって、かつ自分が潮流をつくるような気概を持たないと辛いだけかもしれないね。 その上、PCやサーバーやネットワークなどにかかる費用は、デザイナーなど他の職に比べると昔に比べてかからないので(開発時は特に)、お金も余り使わない。私は単身赴任で家族にお金がかかっているが、私個人でいえば月10万円で生活している。PC代の原価償却費も、借りているMacbookAirも13万円ぐらいなので大したことはない。 ゲームと言う分野はコンピューターの最先端の技術をつかっている。 3Dに関わることだけでなく、ゲームの中で同時にたくさんの人とやりとりするサーバー技術や、ログ分析。セキュリティやチューニング。 ゲームではないアプリをつくったとしても、サーバーアクセスやログ分析などに関わることになり、お客さんが数百人ぐらいで始めてもすぐに数万人またはそれ以上の規模になったら、ゲームのような大容量高負荷のサーバー技術を考慮していないとすぐに止まってしまう。 私が作っているような、エンターテイメント志向のあるアプリはゲームほどではなくても、顧客が触りやすく楽しめるような要素を持っていなくてはならない。ゲームではないけれど、ゲームに近い要素がある。ビジネスアプリとゲームの中間に位置するようなものである。 今回の技術カンファレンスは最初だったこともあり、そんなに技術に特化したものではなかった。 でもゲーム業界での技術の取り組みや、Hadoop, fluentd, TreasureData, GlowthForecastなどいろいろなことを知ることができた。